バッドランズ
サブスク

©2025 WBEI
作品情報
バッドランズ

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少女の目を通して描かれる、美しくも残酷な恋の記憶
1950年代末アメリカ、ネブラスカ州とワイオミング州で約2ヶ月間に11人もが殺害された連続殺人事件。罪を重ねながら逃避行を続けた犯人のチャールズ・スタークウェザーとその恋人キャリル・アン・フューゲートはまだ十代だった―。全米を騒然とさせたこの事件を基に、1973年当時まだ無名のテレンス・マリックが脚本・製作・監督を兼任した本作が彼の初監督作品。当時、日本では劇場公開が見送られ、1980年5月TVの深夜映画枠で『地獄の逃避行』の邦題で初放映されたのみ。アメリカ公開からすでに半世紀以上を経た2025年日本初公開となった。
明日なき若者と少女の逃避行を、鮮烈かつ詩情豊かに描いたロードムービー
ジェームズ・ディーンに憧れる殺人犯キットと恋人のホリーの目を通して描かれる犯罪の数々は、緊張感や現実感が希薄で、夢の中の出来事のようだ。永遠に続くかに思われる夕焼けや、青空へ舞いあがる赤い風船、はためくワンピースの色に彩られた、電気椅子まで続く虚ろで美しい日々。童話やおとぎ話を思わせる不思議な世界で繰り広げられるふたりの逃避行は、まばゆい陽の光と雄大な自然の中で鮮烈かつ詩情豊かに描かれ、アメリカ中西部の失われた風景を記録したロードムービーとしても傑出している。
キットを演じるのは後に『地獄の黙示録』(79)に主演するマーティン・シーン。ホリー役に『キャリー』(76)でタイトルロールを演じたシシー・スペイセク。そして、ホリーの父親役を『デリンジャー』(73)の名優ウォーレン・オーツが演じている。作品の抒情性を際立たせるのが、マリンバの音色が優しく印象的な本作のテーマ曲、ドイツ著名な作曲家カール・オルフによる「ムジカ・ポエティカ」。本作の大ファンだったトニー・スコット監督は、自作『トゥルー・ロマンス』(93)でこの楽曲を引用している他、『スリー・ビルボード』(17)のマーティン・マクドナー、『ムーンライズ・キングダム』(12)のウェス・アンダーソン、『リバー・オブ・グラス』(94)のケリー・ライカートら気鋭の監督たちにも本作は大きな影響を与えている。
<STORY>
1959年、サウスダコタ州の小さな町。15才のホリー(シシー・スペイセク)は、学校ではあまり目立たないが、バトントワリングが得意な女の子。ある日、ゴミ収集作業員の青年キット(マーティン・シーン)と出会い、恋に落ちるが、交際を許さないホリーの父(ウォーレン・オーツ)をキットが射殺した日から、ふたりの逃避行が始まった。ある時はツリーハウスで気ままに暮らし、またある時は大邸宅に押し入り、魔法の杖のように銃を振るっては次々と人を殺していくキットの姿を、ホリーはただ見つめていた―。
1973年|アメリカ|カラー|
原題:BADLANDS
音声:英語、字幕:日本語(English audio / panese subtitle)
DCP
上映終了日:2026年6月18日
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上映スケジュールとチケット情報

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